授業紹介(生物同定の基礎)
クリエーター科森林環境教育専攻の専門科目、「生物同定の基礎」では、環境教育をはじめとして自然と関わる仕事に欠かせない生物同定(生き物を見分けること)の能力を養うことを目的として実習を行っています。
植物・昆虫・鳥類についてそれぞれ学んできましたが、本日はいよいよ最終回、爬虫類・両生類について学びます。
普通実習で雨が降ると困るものですが、今回に限っては事情が違います。雨が降るとそう、両生類であるカエルが多く見られるのです。
まずは定番の(ニホン)アマガエルから。水田から林に移動中の小さな個体に数多く出会いました。あまりに多いので道を歩いていると踏みつぶしそうになります。同定のポイントである鼻先の形などについて津田先生から説明を受けます。
こちらはトノサマガエル。近縁種のトウキョウダルマガエル、ナゴヤダルマガエルとの分布等の違いについて、観察しながら説明を受けます。
時には匂いを嗅いでみたりします。上の写真はツチガエルの匂いを嗅いでいるところ。特有の臭気があるらしいですが・・・。
そして今日一番の目玉、アズマヒキガエル。流石にこの大きさにはビックリ! 観察用のケースが小さく見えます。
アカデミーから歩いて一周できる範囲だけで、ニホンアマガエル・アオガエル科の一種(おそらくシュレーゲルアオガエルかモリアオガエル)・トノサマガエル・ツチガエル・タゴガエル・アズマヒキガエル・ヌマガエルの7種を確認できました。改めてアカデミー周辺の自然環境の豊かさを実感した1日でした。
学生は並行して様々なフィールドで実習を行っていますが、この授業で勉強した基礎を元に、夏に向けてさらに現場で修練を積んでいきます。
教員(柳沢)