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2019年06月13日(木)

「空間認識」自分のいる空間を知ろう

今年もクリエーター科の「空間認識」の授業が行われました。
この授業では、自分のいる空間をしっかりと再認識することで、大きさや高さを正確に捉えることができるようになる訓練を行います。

 

「空間認識」2019-3

舞台は自力建設「風の円居」

「空間認識」2019-6

実測作業中はみんな集中しているからとても静か。鉛筆の音と、木々のそよぐ音だけが聞こえる授業です

自分の部屋が何メートル×何メートルなのか、意識したことってあんまりないのではないでしょうか。
設計やものづくりに関わる人間は、座っている椅子の高さや、階段の段板の深さ、床から梁までの高さを、自分の感覚にしてパッとわかるようになる必要があります。

その一番効果的な方法が「実測する」こと。
「実測野帳」を手描きのフリーハンドで描いて、絵にはきちんと縮尺を持たせ、測った寸法を入れていくんです。

自分たちの身体の寸法も測ります。手のひらとか、大きく広げた両手の先の長さを知っておけば、いざという時にメジャーがなくても測れますよね?

「空間認識」2019-5

自力建設「SOMA’S HAT」林業で使う避難所なのですが、これも実測。

「空間認識」2019-2

今年の自力建設課題「簡易製材機小屋」のヒントになるかな?

手描きというのは本当に不思議なもので、講義を聞いたり本を読んだりするよりもずっと確実に身につき、一度身につけたら忘れません。
アカデミーのある岐阜県には、良質な古民家を含むたくさんの良い空間があるので、事あるごとにクリエーター科の学生さんと共に「実測野帳」を描いています。

必ず役に立ちますよ!

 

 

木造建築教員:松井匠