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2019年06月04日(火)

今年も力作揃い!自力建設2019公開コンペ

今年もやってきました、自力建設の公開コンペの日が!
5名の建築専攻一年生による渾身のプレゼンが行われ、全学生と教員の80余名が投票によって審査します。

今年の課題は「簡易製材機小屋」。

426日に課題発表があってから約ひと月、手探りで作業し、考え続け、各自の案を完成させました。ここ数日は寝る間も惜しんで良いものにしたいとがんばりました。

今年の設計初経験者は4名!個性豊かな数々のプレゼンにコンペは大盛況でした。

写真多めのレポートです。

自力建設2019公開コンペ2

毎年恒例、超満員の公開コンペです。

自力建設2019公開コンペ1

一番バッターは熊崎さん。56歳、ギターの名手です。

自力建設2019公開コンペ3

「製材を魅せる」という狙いで「ステージ」キーワードに8方向から見学できる製材小屋をつくりました。

自力建設2019公開コンペ16

二番手は、今年唯一の建築経験者、松岡さん。アクションの大きなプレゼンが好評。

自力建設2019公開コンペ14

柱を4本から3本に減らすという妙案の設計で、材料の搬入搬出を容易にしました。樹状トラスはアカデミー建築へのリスペクト。

自力建設2019公開コンペ4

三番手は、エンジニア科を卒業してクリエーター科に入学。松下くんです。

自力建設2019公開コンペ13

2年間エンジニア科で学び、川上から川下への木質資源の流れをコンセプトに据えた、明快な設計です。

自力建設2019公開コンペ10

四番手は、インテリアデザインやグラフィックデザインの教鞭をとっていた経歴をもつ、太目さん。

自力建設2019公開コンペ12

シャープで無駄のないプランで小屋組が特徴の設計です。屋根はランダムに走る垂木に、透明なポリカーボネイトが乗ります。

自力建設2019公開コンペ9

アンカーは37歳下田さん。

自力建設2019公開コンペ11

40センチの板材を立て、建物をぐるりと囲んだプラン。唯一、しっかり鍵のあるセキュリティの高い設計です。

自力建設2019公開コンペ15

今年の想定施主は久津輪先生。木工・グリーンウッドワークで使う材料を気軽に挽けて、何より木を見て「資源」と思える、ワクワクする施設にして欲しいと言う要望です。

自力建設2019公開コンペ7

会場からは、真剣な質問が多く飛び交いました。ナバさんも、今まで施主役を経験しているので鋭い指摘を。

自力建設2019公開コンペ17

建築2年生の牧原棟梁も、先輩として意見します。

自力建設2019公開コンペ8

最後は展示タイム。自分の模型・ポスター展示の前で各自自由に説明します。

自力建設2019公開コンペ5

自分の渾身の作品に対して忌憚のない意見が聞ける、貴重な場なんです。

自力建設2019公開コンペ6

多くの葛藤と闘いながら完成した初設計の力作模型。解説にも熱が入ります。

今日のプレゼンを見て、会場全員からコメント付きの投票をもらい、この中からひとり「棟梁兼代表設計者」が決まります。果たして誰になるでしょうか。こうしてブログにまとめている建築教員も、毎年わからないんです。

投票は明日の夕方まで。発表は明後日の朝!

 

建築教員:松井匠