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2019年05月30日(木)

妙技「イタリーポプラ伐採」

 森林文化アカデミーの森の情報センターの道路側に立つイタリーポプラ。なんと25年生程度なのに樹高は約30m、まさしく早生樹なのですが、強風が吹くたびに折れそうになる。

 

 

 そのため本日、このイタリーポプラは伐採に至ります。

 最初に私が樹上で、障害となるような枝を処理。 久しぶりに何回も樹上作業して、いい汗かきました。

 道路面に伐倒するため、直接幹が道路面に打ち付けるとヒビが入らないように、枝を高めに残してあります。

 

 

 枝を切って、涼しげになったイタリーポプラですが、本当に柔らかくて折れやすい。これを次に伐採に移ります。

 

 

 伐採に先立ち、江崎さんを先頭にお清めの塩、お神酒で、伐採木の霊を送ります。そして「KY」です。

 

仕事はいつも『段取り八部』、準備万端で作業に入ります。

 

 

 チェンソーは江崎さんに入れてもらいました。私が伐った枝はツルが半径分残しても折れていくほど弱い。そこで、江崎さんが18インチのハスクバーナで追い口を入れていきました。

 

 伐倒方向は計算通り、事前に周辺木の枝下ろし、イタリーポプラの枝下ろし、そして杉本先生の事前処理、最後に江崎さんの見事なチェンソーワークの賜物。

 予定の位置に倒れたため、街路樹の上の方の枝が少し折れただけで済みました。

 

 

 伐採株の木口面です。最も幅広の年輪幅は17mm、これはとんでもない成長!!

 しかも偏しているのです。流石に昔はマッチの軸に重宝された早生樹。

 

 

 

 

 最後は2m造材して「やまびこ」運搬。伐採に参加したエンジニア科2年生の有志5人がグラップルで積み込み、残材処理してくれ、杉本先生と池戸先生が運搬して下さいました。

 

 

 さてさて、大きくなった樹木を伐採するのは忍びないとは言え

 『伐って使い、植えて育てる』それが林業でもあるのです。

 以上報告JIRIこと川尻秀樹でした。