ドイツ・サマーセミナー2018報告2
9/17(2日目) 講義・キャンパスツアー・枝打ちの講義・アカシカ観察
第二日目は、ロッテンブルグ林業大学での講義・キャンパスツアーから始まりました。
はじめに、ハイン教授から大学の概要とドイツの森林の概要の説明がありました。持続可能性を考慮した林業の実践的な学習と研究を行っている事。ドイツやバーデン=ヴュルデンベルグ州の教育のシステム、林業大学校の歴史、システム、カリキュラム、就職先。
現在1,150名の生徒、32名の教授、2,500haの演習林を持っている事。森林については、欧州の気候、地理学、地質学、樹種構成、蓄積量、成長量、所有権の説明。乱用の過去歴史から持続可能な森林管理の重要性についてお話されました。次に、鹿児島大学・寺岡教授からは、これから日本で始まる「森林経営管理法」の説明がありました。
その後、学内を巡りました。研究棟では民間企業の委託を受けて、チェンソーパンツの開発や薪ボイラーの開発など、実学に近い研究をしているという説明がありました。企業秘密である為、論文では発表できないそうです。この場所は、元ナチスの警察署があった場所だという説明もありました。
午後から演習林に入り、演習林を委託管理している会社の社長のPumさんから、枝打ちの講義を受けました。集成材の原料であるラミナーの生産が中心で、枝打ちによって材価が上がるか分からないが、1本当たり4€で20~25本/日程度枝打ちしているとの事。将来の事は分からないと説明されていました。
その後、バスで自然公園Naturpark Schonbuchに移動し、アカシカ(Red deer)を見学しました。昔、角の立派な赤鹿を貴族が狩をする習慣があったので、個体数が減少し、珍重されていたそうです。今は、鹿被害や交通事故防止の為、囲いをして保護しているそうです。
修道院(Liebfrauenhohe)に到着。長期滞在なので、だんだん生活感が出てきます。
クリエーター科1年 林業専攻:元村