パッシブデザインのキモ、日射熱取得を極める
専門技術者研修「パッシブデザイン設計法 実践編」第三回。
今回は、パッシブデザインのキモ、日射熱取得を極めます。
夏場は遮蔽、冬場は取得という日射コントロールを、考えながら行えるようにするのが難しい。でも面白い。
前回の断熱から数字もいろいろ出てきて、受講生も真剣。
午前中で概ね計算の流れを確認したら、アカデミーのデッキに出て、計測器を用いて日射をいろいろ計測。
今日は少し曇りがちな日照状況。
照度は6万㏓前後でしたが、日射エネルギーは400W/㎡程度。
男性の半身で0.9㎡程度の表面積なので、電気ストーブ弱の熱を受けている状況。
そこに、ガラスを挿入するとどうなるか。
LowEの真空ガラスの入った木製サッシのサンプルを透過させて、変化を見ます。
照度は10%減程度ですが、日射エネルギーは半減。明るさと日射エネルギーは違うということを確認しました。
後半は、前回の断熱性能と今回の日射熱制御性能を用いて、暖冷房設備を選択する際に活用できる簡易暖冷房負荷計算を実施。
建物の躯体性能で、どの程度の暖房機器を選択すればよいかの目安がつけれるようになりました。
准教授 辻充孝