活動報告
最近の活動
月別アーカイブ
2018年08月20日(月)

チェンソー防護服メーカーPSS社との協議

<ドイツ林業先進地調査2018>

チェンソー防護服メーカーPSS社との協議

 

岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムでは、海外技術連携の一環として、林業の安全基準が高いドイツ企業との共同で、日本人向けチェンソー防護パンツの開発に取り組んでいます。

共同開発に取り組むPSS社は、ロッテンブルク林業大学から紹介された企業であり、今回で三度目の訪問となります。

(「PSS社」は、Pfeiffer Sicherheits Systeme「Pfeiffer家のセキュリティーシステム」の略だそうです)

今回の訪問では、日本人向けに開発されたPrototype2のモニターとなる会員企業も同席し、デザインを含め試着した際の感想を伝えるなど、更なる改良点がないかの打合せを行いました。

その中で、防護パンツの標準装備となっているサスペンダーについては、日本ではほとんど使用しないため不要であることを伝えたところ、ドイツでは、9割以上の作業員がサスペンダーを利用しているとのこと。

その理由を尋ねたところ、腰ベルトタイプの防護パンツは、腰とパンツが密着されるため通気性が悪くなり蒸れ易くなる。一方、サスペンダータイプの物は、腰回り付近の通気層が確保できるため蒸れ防止に繋がることから、ドイツ作業員の多くはサスペンダータイプを好んで履いているとのことでした。

その他、ソール部分にスパイク付きのチェンソーブーツが製造できないか?日本では馴染み深い地下足袋に対して安全性を高められないか?を協議しました。

また、PSS社の既存製品を含めた日本向けの代理店交渉も行い、コンソーシアム会員の一社がその役割を担うことになりました。

以上