森林環境教育専攻
卒業生の進路

澤田 雄喜(さわだ ゆうき)

◆プロフィール

岐阜市出身

もともと自然に興味はありましたが、自分の家の周りの自然はフェンスに囲まれて自然の中に入れない環境の中で育ちました。自然に憧れていたのか・・・農業高校に進み、環境教育の勉強をしたいと思い大学に進みました。

より実践的な環境教育を学びたいと思いアカデミーへ進学。アカデミーでは、課題研究でプレーパークの企画・運営やキャンプ、自然観察会の運営など、様々なインタープリテーションの現場を経験することができました。

アカデミー卒業後、京都にある都市型環境学習施設『京エコロジーセンター』に勤務。地元に戻り、環境教育をしたいと思い2019年に転職。2022年から各務原市にある自然発見館で働いています。自然発見館では、様々なイベントを実施しており、プレーパークイベントもおこないました。

 

アカデミーに入学を決めたキッカケはなんですか?

高校時代に環境教育に関心を持った私は、大学に進学しましたが、理論的な授業が多く、環境教育の実践はサークル活動だけでした。環境教育の現場に立つためには、より実践的な経験を学べる場所はないかと考えていた時、当時アカデミーのエンジニア科に高校の友人が在籍しており、授業の様子などを聞き、興味を持ちました。アカデミーは学内だけでも様々なフィールド・実践的な現場があり、学びの場として非常に魅力的に感じ、入学を決めました。

◆アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?

とにかく現場に出る機会が多かったです。教室にいて話を聞くよりも、常にもりのようちえん、キャンプ、自然観察会などの現場があり、そこで実践していきながら、成功や失敗を繰り返してきました。その繰り返しを経て成長していったのかなと思っています。

特に印象的だったのは、2年生の時にディレクターとして関わった小学生対象の夏のキャンプです。初めてキャンプ企画・進行・スタッフ管理をディレクターとして行いました。キャンプ自体は無事に終わったものの、自分の実力不足を痛感した苦い思い出でもあります。でも、この経験があったからこそ、なにがあっても乗り越えられるという自信にもなっています。

また、課題研究で取り組んだプレーパークでは、1から子供の自由な遊び場を作ることなんて自分にできるのか本当に不安でした。しかし、参加者やアカデミーの仲間に支えられながら卒業までの半年間続けることが出来ました。私の卒業をもってプレーパークは終了の予定でしたが、参加者のお母さんや先生など多くの人の協力で今もアカデミー活動が続き、morinosに続いたのは嬉しいです。

◆今の仕事を選んだ理由

自分が得た知識や経験を、自分が生まれ育った地域で活かしたいと思い、自然発見館では働くことを選びました。今を生きている子どもたちは、私が子どもの時よりも外で遊ぶことや身近な自然体験することが規制や忙しくて難しくなっていると思います。自分と同じように自然の中で遊びたいけど遊べない、遊び方がわからない子どもたちに色んな体験する場を作り、遊び方・観察の仕方・楽しみ方などいろいろなことを学んで持って帰ってもらい、お家に帰った後もやってみたりすることで、小さな自然とのふれあいを続け、自然や自分の住んでいる地域に興味を持ってもらいたいです。

◆アカデミーでの学びで役に立ったこと

学生時代に、一から考えて何かを作っていくという経験が、仕事でプログラムを作ったり、新しい事業を始めたりすることに、とても役に立っています。キャンプをはじめ、プレーパークなど、自分たちで企画・準備・本番・片付けと一つの物事の始まりから終わりまでを沢山経験することで、何かを始める際にどんな視点で考えどう準備していけがいいのかを学ぶことができました。先生から与えられたものをただこなすのではなく、私たち学生自身が課題を持ち主体的になって取り組めるのがアカデミーならではだと思います。

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(2018.7.4掲載)