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2018年06月25日(月)

【どてら】パソコン利用! かんたん中大規模木造の構造検討

木造建築の新しいかたち(その92)木質構造に関する住育の取り組み

実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の構造性能検討ツール演習」を開催しました。この一連の研修はエクセルにて私小原が作成したツールや、無償で提供されているソフトなどを利用して木造建築の構造性能の検討をツールやソフトを実際に利用して演習する研修です。土曜寺子屋「どてら」として、土曜日に開催しています。

第4回は『岐阜県産スギ横架材スパン表』について開催しました。

まずは、横架材の断面算定の基本を学びます。

次に、『岐阜県産スギ横架材スパン表』(冊子:3分冊)を利用して、モデルプランの横架材断面を求める演習をしました。

もちろんアカデミーの授業でも『岐阜県産スギ横架材スパン表』を利用しています。

さらに、岐阜県内では工務店さんを中心に、地域型住宅ブランド化事業・地域型住宅グリーン化事業などの国の補助事業でも『岐阜県産スギ横架材スパン表』は利用されています。これまでもたまにパラパラとスパン表に対する質問など受けておりましたので、この研修でまとめてQ&Aをさせていただきました。

私としては「本来、全ての木造建築物は構造計算すべき」という考え方ではありますが、ハードルの高い構造計算の一段手前に、普段設計で未実施の横架材断面に関しては構造計算からまとめられた「横架材スパン表」を利用して、まずは構造性能を把握した設計をすることところから始めてみることも必要だと考えています。

 

法律上、仕様規定では横架材について構造検討が求められていない状況ですが、せめて「横架材スパン表」を利用して次の物件からは設計してみてはいかがでしょうか。

 

尚、次回以降の予定は以下の通りです。御都合の宜しい方は是非ご参加ください。

第5回    平成30年7月14日(土)                 時刻歴応答計算ツール(但し、エクセルではありません。)

第6回    平成30年7月28日(土)                 WallStatの使い方(ダウンロードを済ませておいてください。)

 

准教授  小原 勝彦