木造建築専攻
卒業生の進路
卒業生インタビュー

塩田 佳子 -楽しくてあたたかい暮らしができる住まいづくりの提案-

楽しくてあたたかい暮らしができる住まいづくりの提案

塩田 卒業生

プロフィール

森林文化アカデミー 木造建築専攻3期生

出身地:岐阜県多治見市

職場:スタジオすぅぷ一級建築士事務所(岐阜県)主宰、特定非営利活動法人WOOD AC理事
美濃市97番地4 0575-35-0259 info@wood-ac.or.tv
アカデミー入学前の学歴や経験:奈良女子大学卒業、アトリエ系建築設計事務所 勤務の後、森林文化アカデミーへ

質問1)アカデミーに入学を決めたきっかけは何ですか?

住宅設計に携わる仕事をする上で、建築全般の知識に加え、木造の専門知識を得る必要性を感じていました。木造建築が専門で学べること、自力建設を通して建物を建てる体験が出来ることに加え、森林や自然環境という大きな視野から建築を見ることができ、他分野との関わりで新しいことが広がることに期待を持って、アカデミーに入学しました。

仕事で地元を離れていましたが、緑豊かな生まれ育った岐阜へ戻りたいと感じる時期だったので、アカデミーが岐阜県内にあることで、入学が選択肢になりました。

質問2)アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?

林業体験を通して山側の問題、大変さを少しながら知ることが出来、イメージがしやすくなったこと。環境教育から、社会問題までつながる現状を再認識したこと。建築では、川上から川下の住宅建築へのつながりを改めて学んだこと。年齢が様々な学生同士でしたが、自分たちの思い描く方向へ進む仲間を見て刺激を受けたこと等たくさんあります。

質問3)今の仕事のやりがいは何ですか?また、今の仕事を選んだ理由をお聞かせいただけますか?

子供の頃、ブロックで家の間取りを作ることが好きで、よく1人で生活を妄想して遊んでいました。また、人を感じる生活くさいことがなんとなく好きで、センスのあるなしは別として、気付いたら建築設計(住宅)の仕事に向かっていました。WOOD ACでは、林業や環境教育の視点からも建築にアプローチする機会があり、かつ先輩、同僚たちと建築技術が切磋琢磨できる環境だと思い、入社を希望しました。

現在の仕事では、住まい手の方と接しながら仕事ができること、住まいという視点から省エネや環境によいことを提案できること、自身も常に学びながらより良いよい暮らしについて考えられることなど、やりがいはたくさんあります。

質問4)アカデミーの学びで役に立ったことは何ですか?

建築では、木材料から構造計画をイメージしやすくなり、全体の建築の流れも、山からの流れや、住まいと暮らしが自然環境やエネルギー問題に直結している現実を意識できるようになったと思います。

また、林業と建築の関わり、林業を取り巻く現状や環境などを学ぶことができ、建物の計画時にも林業の問題を常に意識することができるようになりました。

質問5)今の仕事で意識していることは何ですか?

住まいというのは世の中からすれば小さな建物ではありますが、ひとりひとりにとって個々の暮らしに密着し日々の生活を豊かにする大切な、そしてとても大きなモノだと思います。また、自然環境につながり、今後直面していくエネルギー問題等に大きな影響をもっているモノ、でもあります。住まいは個人の所有物で、住み方は確かに自由なのですが、対社会への影響を常にどこかで意識しつつ、でも意識しすぎは疲れるので、良い意味で手を抜いてうまくバランスが取れた、楽しくてあたたかい暮らしができる住まいづくりをお手伝い出来るとよいと思っています。