施業プランナー第12回育成研修を開催
11月10日(金)、平成29年度施業プランナー育成研修の第12回の育成研修を開催しました。
今回は、進捗管理とコスト管理として、元祖提案型施業の京都府の日吉町森林組合から「小林耕二郎 事業課長」さんをお招きし、日吉町森林組合の取組みと課題、現場での進捗管理とコスト管理について講義していただきました。
小林事業課長さんから
1 日吉町森林組合の概略
2 日吉町森林組合の経営信条
3 木材生産効率アップのための取組み
・効率の良い人員配置
・一人ひとりの意識改革も重要
・常に改善意欲を持ち続ける組織風土が大事
4 大事なのは目的と目標
5 立ち位置を知るためのデータ管理
6 週初めと朝夕のミーティング
7 プランナーと森林技術者の考えをどう一致させるか
8 プランナーは現場作業のどこを注視するのか
9 昔の所有者と今の所有者
について判り易く説明していただき、順次、質疑応答のかたちで講義を受けました。
特に印象的だったのは、管理面積約1万ヘクタール、職員20名で対応しており、作業路開設と木材運送は外注にて実施しており、皆伐せずに植林ゼロで進めているということでした。
機械の能力を最大限発揮させる段取りを組むことが重要であり、現場に無駄の排除を投げかけるのもプランナーの重要な仕事とのことでした。改善意欲を持ち続ける組織風土も大事とのことでした。
また、見える化の取組内容を図表で詳細に説明いただいき、理解を不負けることができました。
過去に開設した作業道延長は250kmに及んでおり、その補修管理等すべてを森林組合が管理しているとのことでした。
受講生は、所属事業体で生じている課題と比較しながら、無駄を排除し改善を続ける組織づくり、意識づくりに共感していました。