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2017年11月08日(水)

里山インキュベーターいびがわ2017(第3回)〜起業のための社会実験(計画編)

10月21日(土)~22日(日)の週末:台風21号が接近する雨の中で揖斐川町の「星降る古民家」に集まって、愛知学院大学の鵜飼宏成先生を講師に「起業のための社会実験(計画編)」講座を1泊2日で実施しました。鵜飼先生はゼミ学生達とバーチャルカンパニーを結成して地元企業と協働で商品開発を行うなどの実践的な起業家育成 (アントレプレナー) 教育を長年にわたり続けている専門家です。また起業を目指す社会人が集まるNPO法人起業支援ネットの理事でもあります。

 

今回の参加者は、長野県と三重県の地域おこし協力隊員、NPOの新規事業担当者、森のようちえん実践グループの女性など7名。スタッフ3名も含めて各人の抱える起業テーマを題材に、鵜飼先生の3時間×4ステップの演習に取り組みました。初日は①理念設定、②素材抽出、2日目は③コンセプト抽出、④方法立案へと進みましたが、各段階で鵜飼先生の考え方の整理、事例紹介と学ぶべきポイントの講義がある、その次に「起業プロセスを考えるワークシート」を使って自身の起業アイデアを余すところなく書き出し、その中から要点を抽出し、さらに次のステップへ進むという良く練られた分かりやすい進め方でした。

 

特筆すべきは参加者の皆さんの熱意と集中力。ペンを走らせる静かな空間に学ぶ気迫が充満していました。 こうやって順を追って考えていくと「起業って怖くないんだな」と思えるし、起業アイデアは多様なのに目ざす社会像が実は近いことも分かって勇気づけられました。疲れた頭にはフェアトレード印のチョコとお茶、そしてスタッフの料理長が腕をふるった美味しい賄いご飯とお酒で懇親も深めました。

 

とても内容の濃い、頭の整理が進む講座でした。この事業構想を各人の現場へ持ち帰って、10月~12日月初旬まで社会実験(鵜飼先生指示の20人インタビューなど)を行います。またスタッフが管理する揖斐川上流域と中流域の古民家を「実験場」として提供するサポートも行います。そして次回は、12月10日(日)にそれぞれの社会実験の結果を持ち寄って発表会を行います。

 

担当 嵯峨創平(揖斐川町駐在)