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2025年04月18日(金)

研究室からフィールドへ

先日取材があった住宅建築の「研究室からフィールドへ」が6ページにわたり掲載されました。

タイトルはそのまま「岐阜県立森林文化アカデミー 木造建築専攻 自力建設」

自力建設は、開学時から続く木造建築専攻の目玉カリキュラムです。

特集では、これまでの全ての施設(24棟)を取り上げています。施工中の学生のインタビューもあり読み応え抜群です。

25年前、三澤文子さん(本学の名誉客員教授)が開学時に立ち上げた教育プログラムですが、現在も試行錯誤を繰り返しながら発展させてきました。

近年組み込んだ特徴は、

・林業専攻と共同で材がどのように伐採されるのか、演習林内の森林伐採の現場でレクチャーがあり、実際の伐採に触れられること。(この伐採木は次年度用に製材、乾燥を進めていきます)
・学内での製材状況を取りまとめて歩留まりやどのように活用されたのかを林業の学生にフィードバックすること。
・設計課題は2年生が中心になって検討すること。(全教職員や学生にアンケートやインタビューで困りごとや要望などを聞き出したり、試設計で適切な課題化検討したりします。)
・2年生のメンテナンス実習の授業で過去の自力建設の点検・補修を行うこと。(メンテすることでどのような設計や施工が弱点になるかを学習します)
・課題設定は、過去の自力建設の用途変更や増改築など、新築以外のテーマ設定もあること。

県の中濃建築事務所の協力もあり、計画通知(建築確認申請)を行い合法的な建築として建設していますので、実大模型や仮設建築ではなく、恒久的に活用していけるのも特徴のひとつです。

住宅建築の雑誌を見かけたらぜひ手に取ってみてください。

教授 辻充孝