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2025年04月05日(土)

木工事例調査R7冬③ 森へ行く日

木工やものづくりの事例見学をする木工事例調査。今回は1泊2日の行程で、三重県へ行ってきました。その時の様子を森と木のクリエーター科木工専攻の学生がレポートで紹介します。

 

「森へ行く日」

2025年2月28日の木工事例調査。場所は三重県の大台町。森林文化アカデミー(以後アカデミー)卒業生の木工作家・吉川和人さんが運営する工房「森へ行く日」を訪れました。

工房「森へ行く日」

 

吉川さんはアカデミー卒業後、東京に工房を構えて独立し、木工作家として活躍されています。その後、大台町の山林を所有するトヨタ自動車さんのバックアップにより「森へ行く日」をスタート。現在は東京と三重の二拠点で活動されています。山主さんと関わることは通常ないけれど三重ならそれができる、山を見ながらモノづくりができる、そう考えて三重での活動を決意されたそうです。吉川さんが山や森と人とのつながりを常に考えていることが伝わってくるエピソードでした。

工房の説明をする吉川和人さん

 

実際に「森へ行く日」は山が近く、自然豊かな立地で、創作意欲が掻き立てられそうな印象を受けました。また、工房内は非常に広く、元々は梱包材の「木綿」工場だったそうです。そこには、ひと際目を引く巨木がありました。吉川さんは巨木を使った作品を複数製作しており、この巨木も吉川さんの手によってどう生まれ変わるかとても楽しみです。

工房内

巨木の根

巨木の椅子に座る学生

 

「森へ行く日」での取り組みは、トヨタ自動車さん所有の山林から出るスギやヒノキの利用した地域活性、地元企業とコラボした製品の開発、高校生への木工の授業や一般の方向けのワークショップなど、多岐にわたります。

地元企業の三重額縁さんとコラボした「宮川ミラー」は、吉川さんがデザインと試作を行い、その後の製作は三重額縁さんが行われているそうです。地域材の活用を考えている者としては、とても素敵なお話でした

今後はワークショップを増やしていきたいと吉川さんはおっしゃっています。本来はもっと前から始める予定でしたが、ちょうどその頃にコロナが流行し、断念せざるを得ない状態に。森から得たモノをどう活用できるかをダイレクトに伝えられることが、ワークショップの魅力であると語っておられました。今後の活動から目が離せません。

山林から採られたスギの板材

ヒノキの丸太はスツールへ

「森へ行く日」ではもう一人、木工作家の村田一紗さんが製作活動されています。村田さんは長野県の工房で木工技術を学び、独立されました。木工を選んだ理由は、自分のやりたいことを自由に表現できるのが木だったからだそうで、木材以外も扱ったことがある村田さんだからこそ感じられる素敵な感性だと思いました。学生たちは、起業を考えている者も多く、村田さんの活動に興味津々でした。

村田一紗さん

村田さんが製作された椅子

 

モノ作りはもちろんのこと、森と人とのつながりや地域材の活用といった思いを様々な形で実現する吉川さんのお話を聞いて、今後木工を生業にしていくうえで大切な視点を学ぶことができました。また、今回の事例調査では林業専攻の学生も参加しており、普段関わることのない木工作家さんのお話を聞くことはとても貴重な体験で、多くの学びを得ることができました。今後も学生一同、精進していきたいと思います。この度はお忙しいところお時間を頂きありがとうございました。

森と木のクリエーター科 木工専攻1年

見世健太

 

 

吉川和人さん Instagram

https://www.instagram.com/kazutoyoshikawa/?hl=ja

 

森へ行く日 Instagram

https://www.instagram.com/a_day_in_the_forest/?hl=ja

 

村田一紗さん Instagram

https://www.instagram.com/tou_ap/?hl=ja