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2024年11月13日(水)

フィンランドから建築士が来日、特別セミナー

今週、フィンランド ヘルシンキで設計事務所に勤めるヒルダさんがアカデミーに来られました。

ヒルダさんはフィンランドの伝統的な建築の調査、修復や新規建物の設計に携わられています。

せっかくなので、授業の下見を兼ねて卒業生を訪ねながら岐阜の魅力を案内しました。

始めは、中津川市の加子母地域です。

森林から木材市場、製材所、加工場と家づくりの流れを見ていきました。

案内は木造建築専攻10期の卒業生。慣れた感じで、英語で解説しながら各所を廻ります。さすがです。

製材所でも10期のエンジニア科の卒業生を会えました。卒業してもう14年も経っているんですね。
非常に頼りがいのあります。製材時の木取りや乾燥について、フィンランドとの違いが議論でき、有意義な場となりました。

明治座では、卒業生と地域おこし協力隊の方で、丁寧に舞台や建物の説明。
古い建物の改修やクレ葺きの屋根など、自分の仕事に近いものがあり、非常に興味深かったようです。

翌日は、岐阜市のひだまりほーむさんのモデルハウスと工事現場に。

こちらも今年入社したての22期のエンジニア科の卒業生が案内してくれました。

座の空間で日本の建築の作法や楽しみ方をお聞きでき、日本の文化への関心が高まったと思います。

建築現場ではフィンランドでも、なかなか見れないきれいさとの評価もいただきました。
大工さんの丁寧な仕事に感心されていました。

これで、森林から建築、改修まで一通りの流れを見ていただくことができました。

さて、夕方はアカデミーの学生のためにレクチャーをいただきました。

テーマは「フィンランド伝統的な建築」についてです。
日本でもおなじみのサウナの歴史やログハウスのつくり方など新しい発見がたくさんありました。

通訳は木工の久津輪先生。グリーンウッドワークのような丸太加工のプロセスは近しいものを感じます。

授業後の夕方開催でしたが各専攻からたくさんの学生が参加し、質問もたくさん出てきました。

最終日は、アカデミーの校内の案内。

ヒルダさんもチェンソーを使って丸太加工もされていた経験から林業の杉本先生とも話がはずみます。

morinosには、ちょうど森林環境教育のナバさんと遭遇し、環境教育の紹介もいただきました。

岐阜の魅力を体験していただけたかな。

教授 辻充孝