屋根工事【後編-板金工事-】(自力建設2024 「栞」)
上棟後、まもなくして屋根の板金工事をしました。
今年の屋根は、向かい合わせの丁稚基地(2021年度自力建設)と同様の仕様にして、違和感を生まないようにしました。ガルバリウム鋼板を縦ひら葺きという手法で取り付けます。部材はあらかじめ職人さんに現地採寸していただき、ある程度内作してもらい、現地工事がスムーズに進むようにしていただきました。
まずは、屋根中心の墨を出して鋼板の割り付けを考えます。屋根のケラバ部にとりつく鋼板の幅が極端に小さくならないように、全体の割り付けを決めていきます。
ここで、事前に作ってきていただいた部材より屋根の下地材がちょっと長いことに気が付きます。なんと、屋根下地材の上端を垂直に落とすことを忘れていました。ここは、丸鋸で慎重に真っ直ぐに切っていきます。
そして、屋根の端部の役物を取り付けていきます。角部や繋ぎの難しい加工は、職人さん達にお願いしました。手際よく切って曲げて、ピタっと綺麗に収まるその技には感動しました。
次に、メインの鋼板を張っていきます。この縦ひら葺きは合理的に張ることができる手法で、突起部のところで鋼板同士を重ねながらビスで止めていきます。今回は、人員も多かったので、作業分担したらあっという間に張り終えることができました。
10月の後半とは思えないほど気温が高く、少々暑い1日になりましたが、出来上がると、なんともパリッとした雰囲気になり、隣の丁稚基地と一体感も出てきました。
この先は、学生だけで壁や建具をつくる造作工事になります。まだまだ詳細設計が出来てないところもたくさんありますが、頑張って3月完成を目指します!
木造建築専攻 増岡