デジタルファブリケーション2024
今年度も情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の小林茂先生とイノベーション工房の塩澄祥大さんにご協力いただき、アカデミー木工専攻とIAMASの連携授業、「デジタルファブリケーション」が開催されました。
小林先生にデジタルファブリケーションの概要の講義をしていただいたあと、今年度はPCやスマホ関連用品というかなり実用的なテーマでデザイン、製作を進めてもらいました。
昨年までと違い、レーザーカッターに加えて今回からはCNCルーターも使用しました。CNCルーターはアカデミー木工専攻でも近い将来導入を目指しており、地域材活用の新たな選択肢の一つとして活用法を模索して行く予定です。今回の授業でも塩澄さんにご指導いただきながら積極的に使ってもらいました。
パーツ製作には3Dプリンターも使わせてもらい、NCルーター、レーザーカッター、3Dプリンターが同時稼働している時間もありました。作業を効率化していくという意味でも、従来の木工機械では難しかった加工ができ、付加価値のある作品を作ることが出来たという意味でも、とても可能性が感じられる時間となりました。
CNCを使うことで小径材を耳付きのまま使ったり、レーザーカッターでは出来なかった厚みを加工したりと加工の選択肢が増えました。この授業をきっかけにデジタル加工をもっと作品を発想する段階から取り入れてもらえたらと思います。
お忙しい中ご対応いただきました塩澄祥大さん、先進の事例をご紹介いただくなどデジタルファブリケーションの可能性をいつも示してくださる小林茂先生、今年度もありがとうございました。
木工専攻 講師
渡辺圭