森と木のクリエーター科林業専攻

7 専門・共通科目

森林施業プランナー、フォレスターといった森林経営の専門家として、森林の生態から木材流通、事業体の経営まで幅広い知識、スキルを身につけます。

森林施業プランナーやフォレスターといった森林経営の専門家になるためには、森林や木材に関する幅広い知識や、会計や投資といった経営に関する知識、またそれらの知識を状況に応じて使いこなす総合力が必要です。様々な知識を身につける専門科目や、総合力を身につける実習を通して、専門家としての素地を身につけます。

エンジニア科の林業コースは、チェンソーや林業機械の操作など森林技術者として活躍できるよう技能習得に重きを置いているのに対し、クリエーター科の林業専攻では、森林の計画や地域の森林管理を担う専門家になれるよう、経営や計画作成などより視野の広い学びが追加されています。またクリエーター科の林業専攻は、1学年で概ね5名程度の人数に対して、常勤教員6名と少人数教育が主になっています。少人数教育の中で学びを深め、ディスカッションを行いながら地域の森林や林業における課題解決ができる専門家を目指します。

 

また共通科目や他専攻と行う授業があるのが、アカデミーの林業専攻の特徴です。森林や林業が建築や木工、環境教育といった周辺分野の中でどのような位置づけにあるのか、学ぶことができます。

科目の種類

共通科目と専門科目

共通科目森林文化アカデミーの学生として身につけておいてほしい知識や技術について学ぶ科目です。所属する講座やコースにかかわらず受講ができます。基本的に他の科目と重複して開講されることはありません。専門科目各分野の専門家として身につけておいてほしい知識や技術について学ぶ科目です。各講座や各コースで重複して開講されるため、基本的に所属する講座やコース以外の科目を受講することはできません。

必修科目と選択科目

必修科目 卒業までに必ず履修しなければならない科目です。
選択科目 受講するかしないかを各自で選択できる科目です。

必修要件

森林文化アカデミーでは取得単位を「時間」でカウントしています。卒業には1800時間以上の科目を履修する必要があります。なお、各科目の時間数はカリキュラム一覧に記載しています。


森と木のクリエーター科  ~科目一覧&シラバス~

科目一覧&シラバス


授業時間数

一日の始業時刻と終業時刻は以下のとおりです。

  • 1限 9:00~10:30
  • 2限 10:45~12:15
  • 3限 13:15~14:45
  • 4限 15:00~16:30

科目紹介

2024年度の科目一覧を紹介していますが、授業名や内容は変更する場合があります。
科目名からリンク先の活動報告で授業の一部が確認できます。

■専門科目 林業専攻

科目名 区分 時間数

林業専攻ゼミ1

林業専攻の学生が集まり、課題研究の進捗報告やその他勉強会を実施します。

必須 30
安全管理の推進 必須 15

林業架線

林業架線作業主任者の講習修了資格を取得するための100時間講習です。

選択 150

林業事例調査1

学生企画で学びたい林業事例を視察します。

選択 30
林業の概観 必須 30
造林の基礎 必須 30
安全管理と伐木実習 必須 15

樹木の生態・生理

樹木とはどのような生物で、どんな環境のなかで、どのように生育しているのか座学で学びます。

必須 30

林木育種

遺伝学の基礎、天然林の遺伝的変異、林木育種・育苗の基礎について学びます。

必須 15
森林施業と森林生態 必須 15
測量技術 必須 15
森林獣害の基礎 必須 30
樹木学実習(着葉期) 必須 15
森林調査法1 必須 45

チェーンソー操作実習

チェンソーを安全にかつ効率的に使いこなすためのトレーニング講習です。

選択 30

木質バイオマス資源の利用

木質バイオマスを地域で導入する際の考え方、気をつけるべきポイントを学びます。

選択 30
生物同定の基礎1 選択 15
森林空間利用実習1 選択 15
森林調査法2 必須 15
多様な森林施業 必須 30
森林政策・森林計画 必須 30
事業プラン作成実習 必須 45
森林立地 必須 30
哺乳類・鳥類の生態基礎 必須 30
森林病虫害 必須 30
木材生産システムの基礎 必須 30
原木の利用と流通 必須 30
樹木学実習(落葉期) 必須 15
枝打ち実習 選択 15
ログワーク実習 選択 15

広葉樹の簡易製材と木材乾燥

木工専攻と林業専攻の学生が合同で広葉樹の伐採から製材を行います。

選択 15
会計の基礎 選択 15
不整地運搬車運転技能講習 選択 15
車両系建設機械運転技能講習 選択 15
玉掛け技能講習 選択 30
フォークリフト運転技能講習 選択 15
小型移動式クレーン運転技能講習 選択 30
生物同定の基礎2 選択 15
特用林産物実習(秋冬編) 選択 30

林業技能検定

エンジニア科林業コースの卒業試験ですが、クリエーター科も受講することができます。

選択 15
林業専攻ゼミ2 必須 30
林業事例調査2 選択 30
山地防災 選択 30
森林評価・収穫調査 選択 30

里山の自然とその保全

里山に生息・生育する生物を観察したり,その利用や保全について現地現物主義の元で学ぶ実習です。

選択 30
林業経営コンサルティング 選択 15
木材マーケティング 選択 30

車両系木材伐出機械の特別教育

高性能林業機械を操作するための特別教育です。

選択 60

林業ICT

森林管理に必要なGISやGPSの使い方を学びます。

選択 30

木材生産システムの応用

現地視察を通して、木材生産システムへの理解を深めます。

選択 15
森林施業演習 選択 45
樹木学指導実習(着葉期) 選択 15
有用植物実習(山菜・薬草) 選択 15
特用林産物実習(春夏編) 選択 30

高性能林業機械操作基礎

高性能林業機械を使って、演習林から伐採搬出を行う実習です。林業機械の操作方法から、チェンソーによる伐倒、造材、枝払いまで、素材生産に必要なスキル、安全かつ効率的な作業について学びます。

選択 60
森林経営の構築 選択 15
野生動物捕獲実習 選択 30
森林空間利用実習2 選択 15
樹木学指導実習(落葉期) 選択 15
森林経営計画実習 選択 45

架線集材指導実習

1年生で受講した架線を復習し、再度架設を行います。

選択 30

林業のための製材実習

なぜ曲がり材は単価が低いのか、なぜ枝打ち材の材価が高いのか、製材から学びます。

選択 15
事業プラン作成指導実習 選択 60

事業体経営

林地集約化や林業機械を用いた素材生産作業の収支計算、会社経営の考え方をシミュレーションとディスカッションにより学びます。

選択 15
生産管理の技術 選択 15

■共通科目

科 目 名 区分 時間数
森林文化1
日本人の思想に深く影響を与えてきた森林文化はどのようなものであったかを探ります。
必須 15
林業・林産業体験実習
造林・育林・伐採、搬出作業から製材・加工の体験を通して上流と下流の繋がりを理解します。
必須 30
地域(美濃市)を知る
先人の知恵や努力に支えられた伝統や文化に触れ、地域再生や地方創世はどうあるべきか考えます。
必須 15
アウトドア・チームビルディング
同級生同士を信じて結束力を高め、目標を達成することで共通の達成感を得ます。
必須 15
森林から木材、暮らしへ
入学最初に始まる授業で、林業、地域活性、木造建築、木工、暮らしまで一連の流れを概観します。
授業体験動画あります。
必須 30
樹木・木材同定実習
アカデミー構内の植栽木を中心に概ね60種の樹木を主に葉で同定する能力を習得します。
必須 30
生態系サービスと森林の公益的機能
森林が持つ様々な生態系サービスと正しい森林施業が公益的機能を発揮していることを学びます。
必須 15
日本の森林と林業
森林植生や森林資源など森林と林業について、基本的なことを学びます
必須 30
環境共生学概論
森林文化や伝統的な資源等を未来の活用資源として見直し、多面的学問領域から考えます。
必須 15
救急法講習1
社会人として緊急時に積極的に対応できるように救急法の基本的な技術を学びます。
必須 15
森林文化2
日本人の思想に深く影響を与えてきた森林文化はどのようなものであったかを探ります。
必須 15
課題研究
自らテーマを設定し、研究に取り組みます。この成果が自分の自信につながります。
必須 450
デザインするための美術の基礎
じっくりデッサンに取り組むことで客観的に視る力、完成度を図る力を養います。
選択 30
文章表現の技術
かりやすい文章と技術を学び、構成を検討して実践する中で文章表現の技術を習得します。
選択 15
ファシリテーション実習
プロジェクトやコミュニティ活動などで応用可能なファシリテーションの基礎技術を習得します。
選択 30
チェーンソー・刈払機操作入門
チェーンソーと刈払機の基本的な操作を学びます。建築学生にも必須となります。
選択 30
刃物の研ぎ 選択 15
情報発信演習
伝えたい情報を整理し、様々な手段を用いて効果的に相手に伝えるための技術や表現を学びます。
選択 30
里山利活用実習 選択 45
コミュニティビジネス起業論
人の事業計画作成を通じて事業経営の発送と基本様式を身に着けます。
選択 30
起業系ゼミ  選択 30
救急法講習2
救命救急法1のアシスタントとして指導サポートを行い、救急法の技術を確かなものにします。
選択 15
プロジェクト1
学外の方と協同で行う実践プロジェクトです。関わるプロジェクトにより取得時間数が異なります。
選択 15
プロジェクト2
学外の方と協同で行う実践プロジェクトです。関わるプロジェクトにより取得時間数が異なります。
選択 30
プロジェクト3
学外の方と協同で行う実践プロジェクトです。関わるプロジェクトにより取得時間数が異なります。
選択 45
プロジェクト4
学外の方と協同で行う実践プロジェクトです。関わるプロジェクトにより取得時間数が異なります。
選択 60
インターンシップ1 選択 30
インターンシップ2 選択 30

最新版のシラバス等はこちらをご覧ください。