【森林文化】「森と建築をいっしょに考える」アトリエフルカワ古川泰司先生
アカデミー全専攻の「森林文化」は、森と人と文化の交差点にいる第一人者をお呼びして、分野横断的な講義をしていただくアカデミーならではの授業で、クリエーター科の必修科目です。
今回は建築専攻から、アトリエフルカワの古川泰司先生に登壇いただきました。
前半は「森と建築をいっしょに考える」と題して、日本の森のポテンシャル、地域の産業としての木造建築の話をしていただきました。2時間のスライドでしたが、アカデミーが開学当初から解決しようとしている森林と地域経済との整合性を、「スケール」というキーワードを切り口に、あっという間の学びの時間でした。
第二部は、辻充孝先生がコーディネーターをしながら、会場の学生と古川泰司先生のディスカッション形式で進めていきました。
林業業界からは木造建築の現場や設計が見えにくく、建築業界からは林業の現場や流通が見えにくいという課題がある中で、古川先生は自ら森に入り、山主さんや製材所に足で通い、各分野の課題を俯瞰的に把握して、人と人とを繋げながら、バランスの良い木造建築の設計を行なっています。会場からは、特に林業の学生から活発な質問が飛び交いました。
講義の合間には自力建設をご案内。そのクオリティに感心されていました。
次の日は、建築の二年生に向けに、木造建築に特化した濃密なお話をしていただき、深い学びのある二日間でした。
古川先生、ありがとうございました!
建築教員 松井匠