木の重さを知ろう　×　アカデミーカップ「強い柱選手権」

なかつがわ山の日イベント「山day」にて、森林文化アカデミーブースを出展しました。企画テーマは「木の重さを知ろう」です。木材利用の石原先生の企画（別ブログを御参照ください。）と、構造に関する企画と２本立てで実施しました。

構造の企画は、アカデミーカップ「強い柱選手権」を行いました。
紙を使って「柱」つくり、その柱にどれだけ重りを載せることができるかに挑戦しました。
使っていい材料は、通常のA4用紙とセロハンテープのみです。（ちなみに紙もテープも植物由来のものです。）

ルールは以下の３つです。
① 材料はA4用紙 １枚のみを使用できる。
② 柱の高さがA4紙の短手方向の長さよりも低くなってはいけない。
③ セロハンテープは紙の接着にのみ使用できる。
限られた材料で、とにかく強い柱を目指して製作する「強い柱選手権」です。

中には複数回チャレンジする方もいました。最初はいろいろとうまくいかないことがありました。しかし、繰り返して挑戦すると少しずつ強い柱のポイントが分かってきたようで、工夫や改善をしながら徐々に重りを載せることができるようになりました。
中には、１枚のA４用紙から複数の柱を製作（前述のルールには抵触していません。）した参加者の方もいました。
最終的に5kgfを超える重量を載せることができた参加者もいました。

ちなみに、今回の記録は、最低積載重量0kg、最高積載重量5.18kgでした。

とにかくよく分からなくても試して、その試行の失敗の要因を考えて、その失敗の要因を解決するように工夫して、そしてその工夫したもので再度挑戦してみる。たぶん、また失敗することと思いますが、繰り返し挑戦することが大切だと思います。

また、アカデミーの紹介（学校案内配布）を行いました。アカデミーに興味を持っていただいた御来場者の方もいました。

このようなワークショップを通じて、こどもたちの将来の夢として「岐阜県産材をたくさん使った木造建築の構造設計者になりたい。」となればいいな、というのが私の夢です。

森林文化アカデミーブースには90名の御来場がありました。皆さんありがとうございました。

上記の御来場者のほか、卒業生4名、コンソーシアム会員企業7名、専門技術者研修参加者1名、アカデミー教員・辻先生、久松林政部長など、多くの関係者の方もアカデミーブースへ脚を御運びいただきました。ありがとうございました。

教授　　小原　勝彦