自力建設「基礎をつくる」
上下水道と電気の配管工事を終え、いよいよ建物の工事に入ります。
次に取りかかるは基礎工事。
基礎とは、建物を支え地盤にしっかりと定着させるために作る、建物の下のコンクリート部分のことです。
地震の揺れや暴風などの力を受けても建物を支え守る、大切な部分です。
基礎のつくり方は、型枠の中に鉄筋を組んでコンクリートを流し固める、というのが大まかな流れです。
この型枠の位置を正確に出すためには、地面が平らでないと墨(印のこと)をつけることができません。
そこで「捨てコンクリート」をうち、その上に墨付けをしていきます。
ひとつの建物をつくるのに、いろんな職業の方の力が必要なんだと改めて気づきました。
基礎工事だけでも、基礎屋さん、左官屋さん、電気屋さん、水道屋さん…
色んな人が関わる現場のなかで、情報を正しくやりとりするためには「わかりやすい図面」が必要です。
今回私が描いた闇雲に線をひいて寸法をおとした図面では、先方にとって欲しい情報が入っていない「不便な図面」だったようです。
工事がどういう手順で進み、どこの寸法が必要なのか、という作り手の立場に立ったシミュレーションが足りていませんでした。
これからは現場の作業がスムーズに進む図面を描けるようになりたいです。
また今回は、工事が始まってから、レベル変更などの計画変更が相次ぎました。
計画が変わると作業がとまり、現場も混乱する…
付け焼刃の計画では、作業時間が余計にかかってしまい、計画の詰めの大切さを痛感しました。
拙い計画にも関わらず、炎天下のなかご指導いただいた平田親方、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
次の現場工事は、建て方を10月に予定しています。
クリエーター科 木造建築専攻1年 大上