いざ大工合宿!刻み作業開始(自力建設2023 ほとりの櫓)
大工合宿も後半戦、ここからはエンジニア科も参加しての刻み作業に入ります。
刻みとは、先日から番付および墨付け作業をしてきた木材を手工具、電動工具を使い加工する作業を言います。
挨拶、自己紹介から始まり、安全に作業を開始するべく注意事項をエンジニア科にも説明したので早速作業に入っていきます。
まず最初に特殊電動工具の使い方を大工さんから教えてもらいました。
これは「角ノミ」という工具になります。
木材にほぞ穴を掘るための工具です。ほぞ穴とは木材端部に作られた突起物である「ほぞ」をはめ込むための穴になります。今回は3cmの幅のほぞ穴をたくさん開ける必要があるため、このような電動工具を使い効率よく作業を進めていきます。
もちろん手工具での作業も多くあります。ノミを使って細かい作業を進めます。
今年はエンジニア科の学生が多くいるので人海戦術で多くの作業を同時に進行できました。
みなさん真剣に作業しています。
クリエーター科の学生は複雑な加工を主に担当しました。
特に複雑である長い材の接合「追っかけ大栓継ぎ」や「台持ち継ぎ」といった加工を大工さんのアドバイスをもらいつつ進めていきました。
追っかけ大栓継ぎの加工中の写真です。
電動丸鋸をうまく使いながら慎重に作業していきます。
今回は2階建てということもあり、仮組みは行わず刻み終わった部材を全てアカデミーに持ち帰ります。また、この大工合宿までに乾燥が終わっていない材の加工もあるため、アカデミーでの刻みもまだまだ続いていきます。
この大工合宿での学びを活かし、これからの刻みを無事に終え、建方を迎えられるように作業を続けていきたいと思います。
森と木のクリエーター科 木造建築専攻1年 山下輝
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