【専門技術者研修】 これからの木造建築構造を考える
木造建築の新しいかたち(その238)木質構造に関する住育の取り組み
岐阜県 林政部 県産材流通課さんが令和4年3月に制作された「非住宅施設の木造化にかかる低コストマニュアル・事例集」をテキストに専門技術者研修を実施しました。研修講師は、河本 和義 氏(NPO法人WOODAC 代表理事・TE-DOK一級建築士事務所 主宰)と、塩田 佳子 氏(NPO法人WOODAC 理事・スタジオすぅぷ一級建築士事務所 主宰)です。
非住宅施設の木造化や木質化など、木造住宅よりも規模の大きな建物での木材利用が進められています。建築業界として「未知なるものに対しては見積もり高く」という感じだと思います。それを逆にいえば、木材や木造建築を十分に知ることにより、精度が高く・適正なコストを示すことができるようになる、ということではないでしょうか。
「非住宅施設の木造化にかかる低コストマニュアル・事例集」をひととおり説明がなされました。木造化に係るいろいろな課題があることが分かりました。そういった課題は一様に解決できることではないので、設計者さんや工務店さんなどがケースバイケースで対応していく必要があります。それらのどのポイントに課題があるのか、それらの課題に対してどのような解決方法があるのか、などのお話がありました。
その後、ディスカッションを行いました。これからの木造建築構造のあり方について、非住宅施設の木造化の観点から考える研修内容となりました。
教授 小原 勝彦