チェーンソーでつくる水舟:森林空間利用実習
林業専攻の授業でありながら、今年も環境教育・林業・木造建築の学生が参加してくれました!
この実習は郡上市高鷲町にあるキャンプ場にご協力いただき実施しています
林業の主戦場は森づくりと木材生産ですが
持っている技術を活かせば、より森林資源を活かすことが可能です
キャンプ場を訪れたお客さんが【森林を感じ、森に入っていきたくなる】という基本コンセプトの基、毎年テーマを変えながら実習を行っています。
今年は「水舟」を作ってみよう!
という事で、使って良いという木材の中から2人一組になって
水舟に必要な役割を考えながらサイズ感などを決めていきます
形をイメージしたら、徐々にチェーンソーを巧みに操りながら形を伐り出していきます
途中で「あっっ!!」という声も聞こえましたが
それもご愛嬌という事で少しずつ形になってきました
1日目は30分おきに代わる天気に翻弄されましたが、2日目は見事な快晴!!
朝日も気持ちがいい!
完成を控えた2日目は実際に設置する場所をイメージしながら
加工を進めていきます
継続していると徐々にチェーンソーの扱いも慣れてきます
身体に負担の少ない持ち方、刃の回転方向など、短い期間に目を見張るほど上達しました
そして水舟に必要な加工を施していよいよ設置です
設置して水を流してみると
非常に良い!!
1つは手洗い場に、もう1つはドッグランに設置
実はこのドッグランの遊具は昨年の学生が加工したものです
『自分が作ったものをお客さんが使う』林業の世界に身を置くとなかなか体験することがありませんが、リアルな使い手の事を考えながらモノを作る貴重な体験になったのではないでしょうか。アカデミー卒業後は、技術や森の使い方等可能性を広げながら次世代の森の担い手として羽ばたいてもらいたいです。
今年も実習のご協力いただき誠にありがとうございました!
協力:WoodMatchM
過去の実習報告:2021年
報告:新津裕(ユタ)