丸太からスプーンを削る 〜グリーンウッドワーク指導者養成講座
グリーンウッドワーク指導者養成講座、第2回目はスプーンづくりです。まずは完成した作品をご覧いただきましょう!サクラの小径木を削って作りました。
今回も福岡県、岡山県、和歌山県などからご参加いただきました。
会場には参考にしてもらえるよう、参考書や、日本各地の木杓子、作家さんのスプーン、去年の受講者が作ったスプーンなどを並べておきます。
1人1人、自由な形に削ってもらうのもいいのですが、指導者養成講座では形を決めて、作るポイントを学ぶことを重視します。
ヤマザクラの生木を必要な長さに切り、
割る道具で割って、
型を使って墨をつけたら、
削り馬にまたがり、センという刃物で削っていきます。
匙面は丸ノミで。
全体を形づくっていく段階では、私が去年スウェーデンの木工家から学んできたナイフワークも採り入れました。
肩を持ち上げ、ナイフを持った腕全体を突き下ろすようにして荒削りする技法。
スプーンを手に持ち、ナイフの峰を中指と薬指で押しながら、手前に向かって削っていく技法。
日本では小刀は「危険だから」と手前から奥へ向けて削るように習うことが多いですが、海外では手前に向けて削る技法を多用します。もちろん、怪我をしないよう工夫されています。このようなナイフワークをもっと、グリーンウッドワークに採り入れていこうと思っています。
1日かけてスプーンが完成しました!
グリーンウッドワークは作るだけではありません。実際に使ってみて、不具合があれば改良して、生きた暮らしの道具にしてほしいです。