Cr科「チェンソー入門」修了しました。
エンジニア科の「チェンソー操作基礎(特別教育)」に続き、クリエーター科でも「チェンソー入門」という安全教育の授業が開かれました。
クリエーター科1年生の半分弱10名の履修者がありました。延べ4日間を使ってチェンソーを安全に扱える知識と操作の基礎技術を学びます。
まずはテキストやDVDを使った講義で、関係法令や安全に関する基本的なことを学びます。
構造や取り扱いについては、実際にチェンソーを触りながら、講義と実習を並行して進めてゆきます。
チェンソーさほど複雑な機械ではありませんが、初めての人にとっては部品の名称を覚えるだけでも、なかなか大変です。
次に、混合ガソリンの作り方を習い、実際に作ってみました。 これもほぼ全員が初めての経験だったため、興味深かったようです。
エンジニア科と異なり、クリエーター科の卒業生は、日々チェンソーを扱う林業現場の仕事につくケースは少ないのですが、
操作に慣れない人が安易に扱って大けがをするケースもよくあるため、防護ズボン、防振手袋、イヤマフ・バイザー付きヘルメット、耐切創ブーツ等を装着しての実習となります。
めったに使わない人こそ、物理的に身を守る装備が必要なのです。
いよいよ操作実習に入ります。
実習に際して、まずは朝の体操をして体をほぐし血行を良くします。これは振動障害予防対策の一つです。
点検、安全確認が終わったら、いよいよエンジンの始動です。
操作の手順を間違えると危険なことがあるため、シュミレーションを何度も繰り返します。
スイッチのonとoff、チョーク弁の閉→半開→開という一連の操作、さらにチェンブレーキの作動と解除のタイミング等一度に覚えるには
かなりの集中力が必要です。でも、そこは意識の高い学生たちだけに短時間でクリアーしました。さすがです!
全員無事にエンジンがかけられるようになりました。 概して女性はスターターロープを引く力(勢い)が弱く、コツをつかむまでちょっと苦労していました。
まずは、丸太を横に置き、輪切り練習です。上から下へ、下から上へ、ここまでは誰でもできそうですが、上から入れて途中で止め、
下から切りあげて切り口を一致させる「合わせ切り」になると、途端にハードルが高くなります。
また、単に切るだけではなく、幹の中心線に対し、直角に伐るのはなおさら難しい技となります。
慣れてきたら、今度は丸太を立てて固定し、水平切の練習です。チェンソーの持ち方も変わります。
最後は受け口切りの練習です。斜め切と水平切の終点を一致させることがとても難しいわけですが、何度もトライするうちに、それなりの形ができてきました。
立木の伐倒になるとさらに多くの危険要素が加わるため、入門編はここまでです。
今後は、各自で機会を見つけ、安全を確保した中でこれらの基本練習を続けてもらいたいと思います。
以上、報告は原島でした。